最新更新日:2019/11/13
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新城市教育委員会共育12 11月の共育あいことばは「時を守り 早ね早おき 朝ごはん」です。

AI時代への対応             【教育方針】(その7)

教育長だより No7       2019.4.12
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。

    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その7)

2 新しい時代の学校教育を求めて

⑸ 教育諸課題への対応

 まずは、近未来に訪れるAI時代に生きぬく力を備えることでしょう。「AIではできない力」「AIを使いこなす力」を身につけることが重要です。

 平成から令和へと時代が移り、21世紀もすでに五分の一が過ぎようとしています。20世紀のころ、手塚治虫さんの描く「鉄腕アトム」や「火の鳥」の未来社会が夢物語であったのに、いつのまにか、情報手段も、移動手段も、流通においても、現実味を帯びています。
5GやIoT、AIやドローン、自動走行車など、日進月歩どころか、私たちの予測を超えて日々めざましい進歩をとげています。

 昭和の時代までは、「読み書きそろばん」で通用したものが、もはや「読み書きICT」になっていると思います。昭和の概念を捨てないと、教育ができないと言っても過言ではありません。

にもかかわらず、子供たちのICT環境はどうでしょうか。家庭では最先端をいっているところも多いと思いますが、日本の学校では、ほとんどが最後端をいっているように感じて仕方ありません。世界のビッグな産業が、GAFA(グーグル アップル フェイスブック アマゾン)や中国のIT産業による寡占化が進んでいます。ユニコーン(企業評価10億ドル以上のベンチャー企業)にいたっては、世界237社のうち、アメリカが半数の118社、中国が62社、以下、イギリス、インド、ドイツ、イスラエル、韓国、フランス インドネシアと続き、日本は1社のみだそうです。
本当にこの状態でいいのでしょうか。

世界の先進国の様子をみると、もはや、「教科書と黒板とチョーク」の時代は過去のものです。「デジタル教科書 電子黒板 タッチペン」の時代です。でありながら、日本の教育現場はどうでしょうか。少なくとも、日本の家電メーカーが世界を君臨していたころには、全教室にテレビが設置され、OHPも配備され、情報機器は万全で、時代に相応した教室環境でした。

それが今では、ICT環境としては、はるかに時代に乗り遅れ、社会にそぐわない状況になっています。1人1台タブレットやWi-Fi環境は、はるか遠く、電子黒板やデジタル教科書すらなかなかです。

また、日本・愛知の産業の屋台骨である自動車産業も、ハイブリッドから電気モーターになったときのことを想像すると心配になります。エンジン関係の部品工場の多くは不要になるだろうし、自動車の頭脳であるAIやIC部分においても、どこの国が覇権をとるかを考えると、現在の日本の学校の教育環境がこれでいいのか心配になります。予算は必要ですが、教育行政や学校教育にかかわる人たちが、危機感を持って声を上げることが必要かと思います。

来たるべき時代を「予測困難な時代」として甘んじるのでは無く、「予測される時代」として可能な限り備えることが人間の知恵であり、教育分野で担うべきことを精選して実践していくことが大切なのではないでしょうか。

 そこで、AI時代への対応としては、「東ロボくん」開発で有名な新井紀子氏の書籍「AI vs. 教科書の読めない子どもたち」にあるように、AIを乗り越える人間になるためには読解力の向上が必須です。新城教育で進めてきた、多く本を読み多く文章を書き多く話をする「三多活動」を三位一体で進めることで読解力を身につけさせたいものです。

いずれまた機会を設けて述べさせていただきますが、「国語の力」(読解力)と「算数の力」(論理力)の相関性は、実に大きなものがあり、国語科の授業で、しっかりと「読む力」「書く力」をつけることが肝要です。

共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その6)

 新しい時代の学校教育を求めて

 新元号「令和」が誕生しました。典拠は、万葉集巻五の大伴旅人の家に集まって「梅花の宴」を開き、梅の花を詠んだ32首の序文の文言です。
「時に初春の令(よ)き月にして、気淑(よ)く 風和(なご)み 梅は披(ひら)く」
 何回か口ずさんでみてください。いい雰囲気の序文ではありませんか。旧暦天平2年正月13日のことですので、現在の2月半ばの九州太宰府政庁跡そばの坂本八幡宮付近では、梅の花が咲き始めていたことと思います。そんな初春の宵の十三夜の月に照らされた梅の花の情景です。
 学校づくり、学級づくりのスタートですが、学校・学級の雰囲気も、元号にあやかって「気よく 風なごみ 花ひらく」ようでありたいですね。さて、今日は、子供にとって、最大の教育環境である教師との関係についてです。

授業成立の根幹は、互いの信頼関係!

⑷ 良好な人間関係の構築
 子供と指導者との信頼関係は、教育が成立するための必須条件です。最大の教育環境である担任教師の子供への影響力は大きなものがあります。日本の学校教育の定番である固定1人「学級担任制」について、複数担任など改善の有意性があれば検討が必要です。

 子供も教師も生身の人間です。性格の違いも価値観の違いもあります。プライドもエゴもあります。十人十色、自分とは異なるいろんな人がいるということを認識することは、世の中を生きる力に直結します。「コミュニケーション能力」の向上をめざすならば、さまざまな人間と、さまざまな場所や機会を通じてふれあう体験が必要です。
 日本の現在の「固定一人担任制」は、子供のコミュニケーション能力や社会性を育む成長の機会を奪ってはいないでしょうか。一人担任ゆえに伸びる子もいれば、伸びない子もいます。学校生活が楽しい子もいれば、面白くない子もいます。担任に良さを引き出してもらえる子もいれば、そうでない子もいます。もし、子供にとって、一人の担任教師でなく、複数の教師との人間関係の場が多くあれば、一人担任のデメリットの面が、かなり少なくなるのではないでしょうか。

 そのためには、例えば、学級担任を複数担任にすることで、子供にとって、自分をわかってくれる先生、認めてくれる先生、相談しやすい先生、気が合う先生など人間関係の選択幅が広がります。個々のよさが引き出される可能性も高まります。ものの見方・考え方・感じ方も豊かになります。子供にとって、学級に心の居場所ができやすくなります。

 教師にとっても、複数で担任することで、一人の子供を多面的にとらえ、きめこまやかに見守ることができるようになります。広く受容し子供理解が深まります。学級事務や合同授業、不登校やいじめ対応、保護者対応等においても、教師間のルールなどやり方次第で、教育効果や負担軽減も期待できます。

 そのためにも、小学校での「固定一人学級担任」の意識を打破しなくてはなりません。35人以下の少人数学級であれば、小学校中学年以上で、「乗合正副学級担任制」や「複数学級担当制」、中学校での「2人(ツーハート)学級担任制」を提起します。各学校において、教職員構成や学級人数が異なりますので、それぞれの学校で、有効性と実効が想定されるならば、教職員の理解のもと、適宜取り入れてみてはどうでしょうか。

「授業の基本」「授業の質」             【教育方針】(その5)

教育長だより No5        2019.4.10
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。
    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その5)

2 新しい時代の学校教育を求めて
 朝から大粒の雨が降り、新年度になってはじめての雨の中の登校でした。小学校の新一年生は、大きなランドセルを背負い水筒をけさがけに傘を片手にしての登校、学校へたどりつくまでにエネルギーを使い果たしてしまいそうです。学校の子供玄関で担任の先生が笑顔で迎え気遣ってくださって一安心したことと思います。自転車通学の中学1年生も、ヘルメットをかぶりカッパを着てカバンをビニルでおおいいつもよりしっかりとゆわえて、顔面に冷たい雨を浴びながらの登校。迎えてくれる人はいませんが、しっかりと汗と雨をぬぐって、風邪をひかないようにしてほしいものです。さて、今日は、授業についてです。
「授業の基本」と「授業の質」の維持・向上ができる職場環境ですか?

⑶ 授業の質の担保
授業時間数の確保だけでなく、「授業の質」の担保が重要です。そのためには「授業の基本」が教師に備わっている必要があります。

「授業の基本」は、新任から3年目ぐらいのうちに、ベテラン教師の授業を参観したり、具体的に自分の授業をみてもらって指導を受けて身につけるものです。
子供たちの実態を把握し信頼関係を築いて授業に活かすための、教師の言葉掛けや目線の配り方、立ち位置やうなずき・切り返しの仕方、日常の生徒との接し方など、ささいなことかもしれませんが、授業を構成するには普段の生活や学級の雰囲気が重要です。ほかにも、構造的な板書の工夫やデジタル教材の使い方、チョークの持ち方や色チョークの使い方、字形や文字の大きさなど。他にも、身だしなみや言葉遣い、服務の在り方など、数多くの「不易」の部分の「基本」があります。
多くのベテラン教師が教壇を去り、若手や経験の浅い教師が増えてきました。校長先生はじめ経験豊かな先生方においては、ぜひ「授業の基本」をしっかりと伝授していただきたいと思います。

次に「授業の質」です。「教えたいこと」を「学びたいこと」に、「やらせたいこと」を「やりたいこと」にさせるためには、担当教師に、「教材」と「子供」への深い洞察力が必要です。子供にとって魅力ある充実した授業であるためには、教師の「授業力」と「子供理解力」に裏打ちされた、十分な教材研究に基づく準備が欠かせません。

特に、小学校では、原則、固定学級担任が全教科を担当します。教科以外にも、新しい時代に必要な「プログラミング教育」や「がん教育」など「○○教育」が数多く学校に求められています。英語教育もしなくてはなりません。授業準備には相当の時間を要します。

そこで打開策の一つとして、小学校の中学年以上での「得意教科担任制」を提起します。特定の単元、特定の教科など限られた部分からでも、各々の教師の持つ強みを発揮し、交換授業をすることで、担当教科が減り、教材研究も授業準備も充実します。子供にとって、「わかる楽しい授業」が増え、学びのモチベーションも高まります。教科以外の専門性の高い「〇〇教育」については地域人材の活用が効果的です。

「チーム学校」の力を授業に反映すべき時代です。一人一人の教師のもつ高い専門力・教育力を授業に活かしていくことが求められる時です。そうしないと、学校は、時代や社会の動きから取り残されてしまいます。AI時代にふさわしく「流行」を察知して意識を変えていく必要があります。

プラットフォームは大丈夫か              【教育方針】(その4)

教育長だより No4                              2019.4.9
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。
    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その4)

2 新しい時代の学校教育を求めて

授業実施のためのプラットフォームは大丈夫か? → 標準授業時間数の確保

総授業時間数も改訂前と比べると、小学校で418時間増えて5,785時間に、中学校では105時間増えて3,045時間になりました。学習指導要領の内容を学ぶに必要な標準授業時間数です。

この標準授業時間数の確保は、教育課程を編成するうえでの礎となるプラットフォームです。年間計画を立てる際に、まずは、各教科等で示されている標準時間数を確保する必要があります。

しかし、学校完全週5日制になって土曜授業がなくなり、その上、諸外国と比べても多く増えてきた祝祭日と振替休日があります。さらに、インフルエンザなどの感染症や台風襲来などによる学校休業日も近年避けて通れず、授業日数は減る一方です。

ちなみに、平成31年度(令和元年度)では、小学校1年生で授業日は年間の54パーセントで198日です。中学校3年生では、授業日は年間の50.5パーセントと約半分の185日です。このため、自治体によっては、授業日確保のため、夏休み期間を7〜10日間短縮するところもでてきました。

新学習指導要領において、中学校では、各学年とも年間1,015時間の授業時間数が標準となります。これまで週あたり28時間であったものが29時間になります。
中学3年生でいうと、平日の185日のうち、170日の平常授業日が確保されないと、標準授業時間の確保ができません。余すところは15日です。入学式・始業式、終業式、卒業式、修学旅行、体育大会、文化祭、私学高校入試、学力検査、中間テスト、期末テスト、避難訓練、奉仕活動、健康診断、体力テスト、各種生徒会活動、感染症や台風による休業日など、カウントしただけでも、15日をオーバーしてしまいます。この計算予測に妥当性があるとすると、各中学校においては、3年生の授業時間数確保においての説明ができるようにしておく必要があります。

では、授業時間確保のために、いくらエアコンが整備されたかといっても、登下校をふくめて、灼熱の真夏に授業日を確保するというのは、正論と言えるでしょうか。むしろ、中学3年生の卒業式後に1か月弱ある春休みの在り方を見直すことのほうが重要ではないでしょうか。中学校長の皆さん方には、早急に、前年踏襲にとらわれずに議論していただきたい。
 
教育委員会としては、2019年度中の経過を見つつ検討し、学校現場教職員や保護者の理解を図りながら、学校管理規則の見直しの検討を進めてまいります。

これを好む者は これを楽しむ者にしかず  【教育方針】(その3)

教育長だより No3                              2019.4.8
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。

    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その3)
 4日に中学校、5日に小学校の入学式・始業式が行われ、いよいよ平成の最後の1ヶ月、そして、令和元年のスタートです。両日とも晴れ渡った春の陽射しのなかで、桜花も花盛んな佳き日で、市内19小中学校の新しい年度の活動が始まりました。特に、小学校に入学する親子さんの表情には、まぶしいくらいに希望に胸ふくらませる輝きがありました。どうかこの子たちの学校生活がずっと楽しいものでありますようにと、心の中で祈らざるにはいられませんでした。

3 新学習指導要領への対応
「新しい時代」の学校教育の目標は、新学習指導要領において、「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」と示されています。この目標を、学校と社会が共有し、連携・協働しながら、「社会に開かれた教育課程」で実現していくのです。

⑴ 子供主体の「楽しい学校生活」づくり
何はともあれ、めざすは、子供が主体の「楽しい学校生活」づくりです。その礎は、集団での外遊びにあると考えます。鬼ごっこ、陣取り合戦など、一定のルールに従い、汗をかきながら砂にまみれながら遊ぶなかから、教師と子供、子供どうしの信頼関係や絆が育まれます。遊びが大切です。

こんな言葉を知っていますか。「これを知る者は、これを好む者にしかず。これを好む者は、これを楽しむ者にしかず。(論語 雍也)」という言葉です。「知ること」は「好むこと」に及びません。また「好むこと」は「楽しむこと」に及びません。すなわち、「知ること」は大切ですが、「好きになること」はもっと大事です。さらに、「好きになる」こと以上に「楽しむこと」が勝るという意味合いです。

子どもの学びにおいて、まずは「知ること」ですが、教師の人間性やさまざまな仕掛けにより「好きにさせること」ができれば学びに拍車がかかります。さらに、教師の専門性を発揮して、学びに拡がりと深まりができれば、子供は学習が「楽しく」なり、「主体的」に取り組むようになります。その際、子供の取組を認める親の言葉掛けも大きく影響するでしょう。ともあれ、子供たちが「楽しい学校生活」を送ることができる環境を整えることは、大人の責任です。

教師だけでなく子供や保護者・地域のみんながいっしょになって、「感動・創造・貢献の喜び」が味わえる魅力ある楽しい活動を構想します。これまでの固定概念や常識にとらわれない、新鮮なインパクトのある活動が、子供の心をゆさぶり、感動を引き起こします。

活動を通して、やりぬく力や共感する力、自尊感情や知的好奇心、コミュニケーション力といった、心や社会性にかかわる非認知能力が育まれます。学習指導要領の「学びに向かう力・人間性の涵養」です。教室の座学だけでなく、地域の人々とともに楽しい思い出に残る体験を重ねることで、学校への帰属意識や、地域への愛着も増していきます。

発想の糸口として、授業内容やスタイル、学校生活のメリハリ、良好な人間関係づくりの仕組み、ダイナミック・ドラマチックな活動、ゲーム感覚やチャレンジ精神で取り組める活動などがあります。アイデアあふれる多様な活動が、年間の学校生活の中に散りばめられていたら、子供たちは、わくわくした期待をもって登校することができます。

新しい革袋に入れる新しい酒は用意できたか 【教育方針】(その2)

教育長だより No2                              2019.4.5
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。

    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その2)

2 新しい時代の学校教育を求めて
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」と言われます。高速通信5Gが実用化され、AIやeラーニング、デジタル教材など、学びの場は、学校という時空を超えて拡がりつつあります。情報にしろ、物流にしろ、これまでの発想を超越した社会がすぐそこまで来ています。生きる術が、従来の「読み書きそろばん」から「読み書きICT]の時代になってきているのです。そんな時代の訪れを間近に控えた私たちの学校の授業風景はどうでしょうか。

平成の時代において、戦後の学校教育の原点であった教育基本法と教育3法が改正され、学校完全週5日制が実施されました。学習指導要領も4度にわたり改訂されました。
平成の教育は、いわゆる「ゆとり教育」で始まり、教科学習内容が大幅削減されました。小学校で「生活科」や「総合的な学習の時間」が導入され、総授業時間数はこれまでの学校教育において最も少ない、小学校6年間で5,367時間、中学校3年間で2,940時間となりました。

それが、平成23年の学習指導要領改訂から、いわゆる「脱ゆとり教育」に方向転換し学習内容が大幅に増えました。小学校から英語教育が導入されプログラミング教育が始まります。教科書も分厚く大判になり、総授業時間数も改訂前と比べ、小学校で418時間、中学校で105時間増えました。

これまでの日本の学校教育の歴史を概観しますと、公教育に力を入れて投資し成果を上げてきました。米百俵の精神・明治の近代化、戦後の復興・高度成長、国内総生産(GDP)世界2位達成しかりです。資源の少ない日本においては、昔も今も人材こそが最大の資源です。公教育が人材を育み、それを国や地域が支え、国民が盛り上げてきました。

学校は、地域の活動拠点であり文化の発信源となってきました。地域住民の心の拠り所であり、心の統合の場所でした。子供をはじめ住民が一堂に会して共に活動することで、世代の交流が行われ、世代をつなぐリレーが成立していました。

しかし、時代の推移のなかで、学校の立ち位置も変わってきました。現在ある地域の「おらが学校」が、本当に地域にとって必要不可欠な「なくてはならない学校」「なくなってはならない学校」であるためには、地域全体で本気で支えていくことが肝要です。

新城市においては、市町村合併後、小学校の統合が進み、共育による新たな地域拠点づくりが進んでいます。学校は、ヨーロッパの「広場」の役割にも匹敵する、集まりやすく機能しやすい場所です。そこで地域住民が集う共育活動が拡がりつつあります。

これは、国の提唱する「学校を核とした地域づくり」という新しい時代の教育の姿でもあります。新城市では、地域自治区をもとに市民自治社会の実現に向けた活動も広がりつつあります。新城教育の原点とも言える新城教育憲章に明示したような共育活動が充実すれば、おのずと地域を愛し地域に貢献する心を持った人材が育まれます。故郷の発展や地域自治にとって大切なのは、この「精神的支柱」をもった人材です。

新しい時代の新しい革袋に盛る新しい酒が用意されているかが肝心です。

共育で 人をつなぎ 社会をひらく          【教育方針】(その1)

教育長だより No1                              2019.4.3
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します、

    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その1)

1 令和元年に平成の世を振り返る 
       
新しい元号「令和(れいわ)」が公表されました。初めて国書である万葉集を典拠としています。令和の世が、子供たちにとって、平和で健やかな環境のなかで、賢く丈夫に成長できるように、大人の一人として努めていきたいものです。

さて、「平成」の世は、元号の意味するところの「内平らかに外成る(史記)」「地平らかに天成る(書経)」とは異なり、内外の人間界も、天地の自然界も、激変、激動、そして激震の時代でした。

「不易流行」「温故知新」という四字熟語があります。「不易」の価値や「温故」を探求する間もなく、ネット社会では「流行」が加速し「知新」を催促しているようです。スマホにAI、ドローンに自動走行車、IoTによるデジタル社会など、経済構造や生活スタイルが大きく変わろうとしています。今日のニュースでは、トヨタがハイブリッドを中心とする中核特許23,740件の特許を無償開放するということです。電気自動車など世界市場の変化のうねりに対応した大英断です。

一方、「天変地異」「自然災害」も、地震・噴火・台風・豪雨・熱波等が毎年のように、想定外の大きさで世界各地を襲っています。日本列島の平成になってからの大地震の分布を見ても、被害を被っていないのは、東南海地方だけです。それだけに、100数十年周期で訪れている南海トラフ巨大地震に対する備えが必要な時です。

そして、日本では超少子高齢・人口減少社会を迎えています。広報「ほのか」の出生紹介欄「こんにちは赤ちゃん」は、新城市の希望の光です。ちなみに、本年の小中学生人口密度は、1平方キロメートルあたり、新城地区23人 鳳来地区2人 作手地区1人です。小学生だけで計算すると、さらに少人数となります。どの地区においても、子供は大変に貴重な存在、「子宝」です。

新城市で育つ子供には、温暖な気候、変化に富んだ自然、人情豊かな人々、多彩な歴史文化等の恵まれた「新城の三宝」があります。この宝に目を向けた、新城ならではの体験を積むことで、人生100年時代を生きぬく力を備えた子供たちが育つものと考えます。

平成が幕を降ろそうとする今こそ、地域の明るい未来を展望すべく、地域住民こぞって、わが地域の子供や教育のことを考え、応援する時です。時代に即した共育が求められる時です。

青年の家便り 3・31

 今日31日(日)は、朝のうちはすっきりしない天気でしたが途中からよく晴れ、絶好の花見日和となしました。市外からみえた方は、花のきれいさや自然の豊かさをほめてくださいました。
 今年は、サクラはまだまだですが、順番に咲き始めていて、長くサクラが楽しめそうです。
 いこいの広場では、ドウダンの花が咲き始めました。季節の移り変わりを教えてくれるようです。
 本日で平成31年度が終わります。来年度も青年の家及びテニスコートの利用をお願いします。

   《第727稿:3/31》
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