最新更新日:2019/11/13
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新城市教育委員会共育12 11月の共育あいことばは「時を守り 早ね早おき 朝ごはん」です。

重要 第22回数楽チャレンジ大会のお知らせ

 今年も、新城アクティブ事業「第22回数楽チャレンジ大会」を開催します。今回は、例年よりも早く8月20日(火)に、新城文化会館で行います。参加対象者は、小学5年生〜中学3年生で、市内、市外を問いません。
 「脳に汗かく夏休み」。多くの小中学生の参加をお待ちしています。
 詳しい内容につきましては、配布文書に「第22回数楽チャレンジ大会」のチラシを添付しましたので、ご覧ください。

重要 みんなで行こう!市内一斉共育の日

 新城市では、6月8日(土)・15日(土)の2日間で「新城共育の日」を実施します。市内小・中学校では様々な企画・計画をして、市民の皆様のご参加を楽しみにしております。ぜひ、保護者の方のみならず、地区の皆様のご参加をお待ちしております。詳細につきましては、配布文書にパンフレットを挙げてありますので、ご覧ください。

南アルプスジオパーク

教育長だより No12     2019.4.23

高遠から水窪へ「南アルプスジオパーク」
〜ランドサットに写されたあの一直線の中央構造線を南下する!〜

天下一と言われる高遠城址のコヒガンザクラは、満開を過ぎたころでしょうが、大鹿村の三六災害跡地の大西公園の八重桜は見ごろかと思います。この地方の中央構造線が南北にまっすぐに連なる人工衛星写真は、大変印象的な映像です。断層部分は地質がもろく、浸食で削られて谷となり、古くから人々が往来する通路となりました。それが秋葉街道であり、現在の国道152号線です。中央道伊那ICで降りて、高遠城址を見学し、その後、152号線で南下して、新城に戻ります。この道は、これでも国道かと思えるほど、狭く、急峻で、曲がりくねった「酷道」です。
ゼロ地場があると言われるパワースポット「分杭(ぶんくい)峠」を通ります。峠付近は駐車禁止ですので、パワーを充電したい場合には麓近くのシャトルバスを利用します。木々の美しい新緑や険しいV字谷を眺めながら大鹿村にたどり着きます。
映画「大鹿村騒動記」で有名になった「歌舞伎の里大鹿」です。まずは、「中央構造線博物館」に立ち寄ってみるのがいいでしょう。構造線の歴史や赤石岳をめぐる地質構造が、動く立体模型(3D)でわかりやすく説明されます。その後、いまだに「三六被害」の崖崩れの跡がなまなましい「大西公園」に行き、3000本を超すと言われる桜を観賞しましょう。みごとな桜です。また、村は、「日本で最も美しい村」連合にも加盟しており、山の斜面に点在する民家、数多く植えられたハナモモなどの花々、うるわしく輝く緑は、まるで桃源郷のようです。
ドライブで疲れた体を癒やすべく、温泉宿に泊まるか、日帰り入浴するのがおすすめです。鹿塩温泉と小渋温泉の2つがあります。鹿塩温泉は山の温泉なのに強食塩水の温泉です。私は赤石岳を望める小渋温泉赤石荘に泊まりました。朝陽に輝く赤石岳は見事でした。
小渋川にかかる橋や河原を散策して、再び、秋葉街道を南下します。「北側露頭」など中央構造線の有名な露頭が数多くありますが、途中にある「安康(あんこう)露頭」を川辺で散策します。清流の澄んだ水の色と流れ下る水の音、芽吹き始めた萌える緑に、しばし時のたつのも忘れます。地蔵峠や青崩峠など、点線国道区間で未通区域もあり、通行止めや迂回路などに苦労しながら、やっとの思いで、中央構造線「領家帯」の名前の由来地でもある水窪に出て、そこから道らしい道を佐久間、浦川、東栄、を経て、新城に戻ることができました。
気をつけて一度はドライブしてみたい、中央構造線沿いの酷道152号線です。

※左:中央構造線博物館 三六崩落崖
 右:安康(あんこう)露頭

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伊豆半島世界ジオパーク

教育長だより No11       2019.4.18

日本で一番新しい「伊豆半島世界ジオパーク」
〜半島の成り立ちを知って驚く地球の壮大なドラマ!〜

平成30年、昨年ユネスコ認証の世界ジオパークになったのが「伊豆半島ジオパーク」です。これまで何回となく伊豆半島を訪れていますが、今回、ジオの観点に絞って、早速出かけてみました。

そもそも、伊豆半島は、フィリピン海プレートに乗って南から北へと火山島が移動して本州に衝突してできたもので、現在もその動きは続いています。半島の東西にある駿河湾や相模湾でも、すぐ冲で水深1000メートルを超す深海となります。タカアシガニや桜エビなどの水産物もここならではのものでしょう。また、風光明媚な土地柄ゆえ、川端康成や井上靖をはじめ多くの文人がこの地を訪れています。「伊豆の踊子」の舞台の一つである「天城山」は標高1405メートルの最高峰です。

ジオ的には、断崖そそり立つ城ヶ崎海岸や火口跡のある大室山、河津七滝、小金崎などがありますが、何度も訪れていますので、今回は、半島の先端部分のジオに焦点を当ててみました。
                        
一番の圧巻は「竜宮窟(りゅうぐうくつ)」でしょう。波で削られた海食洞で、直径50メートルほどの天窓があり、太平洋に向かっても大きな洞窟の入口があります。(写真)上から見るとハート形をしており「愛のパワースポット」でもあるそうです。すぐ隣には田牛(とうじ)のサンドスキー場があります。
石廊崎の灯台とともに、断崖に食い込むように位置する「石室神社(いしむろ)」や、さらに断崖の先端に在る「熊野神社」などは、スリル満点です。

また、須崎の先端にある「恵比寿島」も、小さな島の周囲を遊歩道に沿って歩くことができ、火山灰などでできた崖の縞模様(写真)は幻想的です。また、須崎御用邸のそばにある瓜木崎のスイセンは、1月ごろに訪れると、それは見事なものです。そこから、伊豆諸島を眺めることもできます。 

左:竜宮窟の波打ち際にて  右:美しい縞模様の岩肌
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阿蘇世界ジオパーク

教育長だより No10      2019.4.17

熊本地震前の「阿蘇世界ジオパーク」
〜運が良ければ、地球の心臓・地の底からわき出るマグマを実感!〜

16日18時30分ごろ、この原稿を書き始めると、テレビの速報で「阿蘇山噴火」のテロップが流れています。3年前の15日には益城町で震度6強の地震。日本は火山列島。1万年前以内に噴火したことのある活火山が111あります。気象庁では、このうち50をいつも観測監視していますが、噴火予測は難しいようです。
2014年の御嶽山噴火による大被害は記憶に新しいところで、列島では、毎年どこかで噴火が起きています。溶岩流や火山弾・火山灰、地震などの被害も大きいですが、反面、温泉や地熱、鉱物資源や景勝などの恩恵もあります。火山は、日本の宿命として、人的被害がないようにつきあっていくしかありません。

火山の噴火は、地球のマントルにつながる活動です。地球の心臓の鼓動かもしれません。熊本の「阿蘇世界ジオパーク」では、その様子を肉眼で見ることができます。グツグツ、ボッと地の底からわき出るマグマの様子から、壮大なプレートの営みを感じます。阿蘇は過去4回ほど訪ねていますが、今回もロープーウェイは止まっていたものの駐車場までは車で行け、火口(写真)をのぞくことができました。阿蘇の大カルデラの中心にある中岳の火口です。緑色の湯だまり、硫黄で黄色になった岩肌、吹き上がる溶岩、まさに活火山が活動しています。
その後、宮本武蔵が兵法書「五輪書」を著したという雲巌禅寺の裏山にある洞窟、霊巌洞(写真)を訪ねました。岩盤に立ち並ぶ多くの破壊された五百羅漢像には、日本の近代化について考えさせられました。そして、さらにレンタカーをとばし、天草御所浦ジオパークに向かいます。御所浦は、アンモナイトや恐竜の化石の宝庫です。離島なので定期船の時刻に合わせての行動は必須です。御所浦港で自転車をレンタルし島内をめぐる。白亜紀資料館やアンモナイト館など、存分に化石を楽しむことができました。
再び舟と車で熊本市内に戻り、くまモンに癒されながら熊本地震前の熊本城(写真)を散策したり、西南戦争の激戦地である田原坂を訪れたりしました。政府軍の殉職戦没者に愛知県人(写真)が多数みえたことからも、往時の戦況を想像できます。
そして、これから訪れるなら、復興めざす益城町はじめ熊本地震の被災地は欠かせません。熊本はぜひ訪ねたい「火の国」です。

※ 左から
 ・ たまたま撮れた噴火口の様子
 ・ 武蔵の霊巌洞入り口
 ・ 被災前に見られた熊本城の雄姿
 ・ 官軍(愛知県分)と薩軍の慰霊碑
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アポイ岳ジオパーク

教育長だより No9  2019.4.16

新城人ゆかりの「アポイ岳ジオパーク」
〜NHK朝ドラ「なつぞら」十勝のすぐそば「様似町」〜

北海道の南の最果ての地「襟裳岬」の根元にある「様似(さまに)町」にある世界ジオパークです。この町は、カンラン岩で成り立った町と言っても過言ではありません。町役場の正面には、カンラン岩のモニュメントが建ち、街路灯も石畳もカンラン岩でできています。というのも、この町のアポイ岳が、世界一硬いと言われるカンラン岩でできており、町の発展もカンラン岩に由来し、町の発展に、新城市(黄柳野 多利野)出身の「手塚信吉氏」がおおきくかかわっているのです。

手塚氏は、昭和のはじめ、まだ電気もひかれていない日高地方に自ら出かけ、幌満川峡谷の硬いカンラン岩を掘削し3つの幌満ダムと水力発電所を築き、民間による「日高電灯株式会社」を興しました。そして、様似町に北海道初の合金鉄をつくる電気炉使用の「東邦電化日高工場」を完成するとともに、カンラン岩を採掘販売する「東邦オリビン工業」も創設しました。まさに、カンラン岩からエネルギーと産業を興し、町づくりに寄与したのが新城出身の手塚信吉氏です。氏の銅像は、幌満ダムの堰堤(写真)のほとりと、「日本電工株式会社」前の庭に設置されています。様似町の名誉町民です。

さて、「アポイ岳世界ジオパーク」は、めずらしいカンラン岩の露出で世界中から注目されています。地殻の下のマントルがカンラン岩でできており、地上に出る途中で高熱と水分で蛇紋岩(新城市の県指定文化財も全国筆頭格の蛇紋岩地域と植生です。)に変化してしまうのですが、ここは新鮮なカンラン岩です。この幌満峡エリアはじめ高山植物と霧で有名なアポイ岳、エンルム岬をはじめとする様似海岸エリアは、江戸時代松前藩の良港で幕府の会所が置かれました。また、ユーラシアプレートとぶつかり北米プレートがめくれあがったのが日高山脈ですが、その衝突現場の断層も見られます。

手塚信吉氏の著書「生きがい(日本協同体協会)」は、様似町の図書館にはありましたが、現在では非常に入手しにくく(黄柳野の方は持ってみえるかも)なっており、手塚氏の地元の新城図書館には残念ながらありません。訪問の折には、様似町から、少し足を伸ばして、襟裳岬の風の館を訪れアザラシを見たり、浦河町の日高育成牧場でサラブレッドに会ったり、十勝の忠類ナウマン象記念館を訪ねるのも面白いでしょう。私は、アポイ山荘に泊まり、2日間にわたり地元ガイドの方の案内でじっくりと巡りました。また、町の図書館で手塚氏について調べることもできました。
※写真は、手塚氏が築いた幌満ダム

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ジオパークとSDGs

教育長だより No8      2019.4.15
日本の「世界ジオパーク」を訪ねてみませんか?
〜10連休に「ジオパーク」を体感して新たなる活力を!〜

新年度も第3週に入りました。満開の桜が2週間近く続き、いまだに散り始めぐらいでしょうか。こんなことは最近では記憶がありません。その意味でも「令和元年の気象」が心配です。例えば、降雨不足で宇蓮ダムの貯水量は、現在21パーセントと非常に少なくなっています。水道水において、5パーセントの節水制限が出されています。蛇口をひねれば水が出るという便利さのなかでも、水の大切さを意識して節水を心がけたいものです。最悪の場合、砂漠化の進む地球において、昨年なみの熱波のなかで水不足に襲われるという事態も予測されないわけでもありません。

「自然の恵み」は偉大ですが、「自然の驚異」も人知を超えるものです。その意味で、私たちは、「自然を知り、自然に学ぶ」必要があると思います。NHKの「ブラタモリ」が好評を博し、プラックホールなど天体ニュースが話題になっています。しかし、近年では、高校で「地学」を学ぶ機会がほとんどありません。「地学」を専門とする教師も少なく、人間生活と直結する大地や気象や地震などについての基礎的知識は十分とは言えません。

それゆえ、ユネスコが認定する日本の「世界ジオパーク」9箇所と、「日本ジオパーク」35箇所を通して、「ジオ(=大地、地球)」を学び、保護・保全の活動とともに、教育や観光、防災などに活用し、持続可能な発展をめざすことが重要です。

国連のめざすSDGs(Sustainable Development Goals エスディージーズ 持続可能な開発目標)とリンクして考えることも、今日的なアプローチの仕方かと思います。国連では、17項目の達成目標をかかげ、これを達成するために、「経済成長、社会的包摂、環境保護」の3つの側面が不可欠としています。

「SDGs17項目」のうち、ジオに関係するものとして、以下の項目が考えられます。

「2 饑餓をゼロに」では、食料を生産する大地の地質や地形、気候や水の供給が必須です。日本で広がる田畑の非耕作化や鳥獣害への対策も、ジオの切り口から考えると、新たな発想が生まれるかもしれません。 
「3 すべての人に健康と福祉を」では、健康の維持・増進の面で、自然志向の高まるなかで、城址や合戦場跡などの歴史・文化とリンクしての散策やジオツアー、ジオに由来する特産物を材料とした料理などが考えられます。
「4 質の高い教育をみんなに」では、「新城の三宝」はじめ国指定天然記念物や名勝などジオ資源に恵まれた新城・東三河において、「ふるさとを学び・ふるさとを愛する心」を養ううえでも、ぜひ、日常の学校教育に、ジオの視点を取り入れることで、シンクグローバル アクトローカルな人材が育つものと考えます。
「7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」では、すでに新城市でも何箇所かで実施している小水力発電などにおいては、水系や水脈などジオの観点が必須です。また、風力や太陽光でも、地域の地形や気象の関与は欠かせません。
「8 働きがいも経済成長も」「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」では、ジオに関心の高い人を核にジオガイドを養成し、広く市民にジオ資源の価値を知らしめていき、「ふるさと愛」を高めたり、名勝や地質・岩石などジオにかかわるお土産品の開発、あるいは、ジオ観光資源や観光ルートの開発、ビジターセンター施設の整備などがあります。
「11 住み続けられるまちづくりを」では、自然と共存・共生していた高度成長期前の地域の在り方を見直し、古人の知恵を記録として残し、将来に活かすことが必要です。尾根や神社付近など木を切ってはならないとされていたところ、土砂や水が出て家を建ててはならないとされていたところ、伝説やいわれのある場所、川の淵や瀬、山の大岩の名前など、先人の知恵が残されたものが多くあります。防災・減災の面からも、それらをどう市民生活に生かすかは、ジオの知恵です。
「12 つくる責任 つかう責任」では、ジオサイトの価値を認識し、その保全を担保して、活用の方法を考えます。昔、田原市にあった石灰岩・鍾乳洞など、現在は無残な姿になっていますが、ジオ資源としては惜しいものでした。新城市でも、ダムや堰堤の水底に沈んだ、大野の黒淵付近の板敷きや宇蓮の穴滝などがあります。新たにジオサイトを認定したとき、将来にわたって持続可能な提示の仕方を考える必要がありますし、採石採砂などについても、ジオの視点は欠かせません。
「13 気候変動に具体的な対策を」では、各学校では防災対策で「半径300メートルの達人」になり、局地的豪雨などの異常気象や大地震への対応を考えます。また、日頃からの水不足や暑さ対策も重要です。平成から令和へと時代は移りますが、地球規模の大自然の地殻変動や異常気象の動きは、変わることなく続くことが予想されます。
「14 海の豊かさを守ろう」では、水源地でありかつ流域である新城市の森林資源が、三河湾のな海の豊かさを守っているとの自覚に立って、地域の森や山の資源保護に当たることが肝心です。      
「15 陸の豊かさも守ろう」でも、全国に拡がる山林や田畑の荒地化を未然に防ぐ活動の具体化が求められます。照葉樹林の拡大や、農林業の後継者の育成、一次産業とのかかわりを大切にする教育などが考えられます。

とり急ぎ、「ジオとSDGs17項目のかかわり」について、思いつくことを書き並べてみましたが、正直、あまりにも深い関係があることに驚きました。これからやってくる時代と社会を考えるときに、国連のSDGs17項目は欠かせませんので、「東三河ジオパーク構想」を進める上でも、ぜひ、しっかりと追究して、東三河広域がジオにおいて一体不二であることを実証してもらいたいものと考えます。

まもなく、前代未聞の「10連休」がやってきます。ぜひ、「ジオ」の観点で、時代や社会を考え、ぜひともジオパークを訪れていただきたく、今回から、しばらく自分が訪れたことのある日本のジオパークについて紹介していきます。これまで、No1〜No7まで記載してきた「教育方針説明」については、その後、引き続いて掲載してまいります。

AI時代への対応             【教育方針】(その7)

教育長だより No7       2019.4.12
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。

    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その7)

2 新しい時代の学校教育を求めて

⑸ 教育諸課題への対応

 まずは、近未来に訪れるAI時代に生きぬく力を備えることでしょう。「AIではできない力」「AIを使いこなす力」を身につけることが重要です。

 平成から令和へと時代が移り、21世紀もすでに五分の一が過ぎようとしています。20世紀のころ、手塚治虫さんの描く「鉄腕アトム」や「火の鳥」の未来社会が夢物語であったのに、いつのまにか、情報手段も、移動手段も、流通においても、現実味を帯びています。
5GやIoT、AIやドローン、自動走行車など、日進月歩どころか、私たちの予測を超えて日々めざましい進歩をとげています。

 昭和の時代までは、「読み書きそろばん」で通用したものが、もはや「読み書きICT」になっていると思います。昭和の概念を捨てないと、教育ができないと言っても過言ではありません。

にもかかわらず、子供たちのICT環境はどうでしょうか。家庭では最先端をいっているところも多いと思いますが、日本の学校では、ほとんどが最後端をいっているように感じて仕方ありません。世界のビッグな産業が、GAFA(グーグル アップル フェイスブック アマゾン)や中国のIT産業による寡占化が進んでいます。ユニコーン(企業評価10億ドル以上のベンチャー企業)にいたっては、世界237社のうち、アメリカが半数の118社、中国が62社、以下、イギリス、インド、ドイツ、イスラエル、韓国、フランス インドネシアと続き、日本は1社のみだそうです。
本当にこの状態でいいのでしょうか。

世界の先進国の様子をみると、もはや、「教科書と黒板とチョーク」の時代は過去のものです。「デジタル教科書 電子黒板 タッチペン」の時代です。でありながら、日本の教育現場はどうでしょうか。少なくとも、日本の家電メーカーが世界を君臨していたころには、全教室にテレビが設置され、OHPも配備され、情報機器は万全で、時代に相応した教室環境でした。

それが今では、ICT環境としては、はるかに時代に乗り遅れ、社会にそぐわない状況になっています。1人1台タブレットやWi-Fi環境は、はるか遠く、電子黒板やデジタル教科書すらなかなかです。

また、日本・愛知の産業の屋台骨である自動車産業も、ハイブリッドから電気モーターになったときのことを想像すると心配になります。エンジン関係の部品工場の多くは不要になるだろうし、自動車の頭脳であるAIやIC部分においても、どこの国が覇権をとるかを考えると、現在の日本の学校の教育環境がこれでいいのか心配になります。予算は必要ですが、教育行政や学校教育にかかわる人たちが、危機感を持って声を上げることが必要かと思います。

来たるべき時代を「予測困難な時代」として甘んじるのでは無く、「予測される時代」として可能な限り備えることが人間の知恵であり、教育分野で担うべきことを精選して実践していくことが大切なのではないでしょうか。

 そこで、AI時代への対応としては、「東ロボくん」開発で有名な新井紀子氏の書籍「AI vs. 教科書の読めない子どもたち」にあるように、AIを乗り越える人間になるためには読解力の向上が必須です。新城教育で進めてきた、多く本を読み多く文章を書き多く話をする「三多活動」を三位一体で進めることで読解力を身につけさせたいものです。

いずれまた機会を設けて述べさせていただきますが、「国語の力」(読解力)と「算数の力」(論理力)の相関性は、実に大きなものがあり、国語科の授業で、しっかりと「読む力」「書く力」をつけることが肝要です。

共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その6)

 新しい時代の学校教育を求めて

 新元号「令和」が誕生しました。典拠は、万葉集巻五の大伴旅人の家に集まって「梅花の宴」を開き、梅の花を詠んだ32首の序文の文言です。
「時に初春の令(よ)き月にして、気淑(よ)く 風和(なご)み 梅は披(ひら)く」
 何回か口ずさんでみてください。いい雰囲気の序文ではありませんか。旧暦天平2年正月13日のことですので、現在の2月半ばの九州太宰府政庁跡そばの坂本八幡宮付近では、梅の花が咲き始めていたことと思います。そんな初春の宵の十三夜の月に照らされた梅の花の情景です。
 学校づくり、学級づくりのスタートですが、学校・学級の雰囲気も、元号にあやかって「気よく 風なごみ 花ひらく」ようでありたいですね。さて、今日は、子供にとって、最大の教育環境である教師との関係についてです。

授業成立の根幹は、互いの信頼関係!

⑷ 良好な人間関係の構築
 子供と指導者との信頼関係は、教育が成立するための必須条件です。最大の教育環境である担任教師の子供への影響力は大きなものがあります。日本の学校教育の定番である固定1人「学級担任制」について、複数担任など改善の有意性があれば検討が必要です。

 子供も教師も生身の人間です。性格の違いも価値観の違いもあります。プライドもエゴもあります。十人十色、自分とは異なるいろんな人がいるということを認識することは、世の中を生きる力に直結します。「コミュニケーション能力」の向上をめざすならば、さまざまな人間と、さまざまな場所や機会を通じてふれあう体験が必要です。
 日本の現在の「固定一人担任制」は、子供のコミュニケーション能力や社会性を育む成長の機会を奪ってはいないでしょうか。一人担任ゆえに伸びる子もいれば、伸びない子もいます。学校生活が楽しい子もいれば、面白くない子もいます。担任に良さを引き出してもらえる子もいれば、そうでない子もいます。もし、子供にとって、一人の担任教師でなく、複数の教師との人間関係の場が多くあれば、一人担任のデメリットの面が、かなり少なくなるのではないでしょうか。

 そのためには、例えば、学級担任を複数担任にすることで、子供にとって、自分をわかってくれる先生、認めてくれる先生、相談しやすい先生、気が合う先生など人間関係の選択幅が広がります。個々のよさが引き出される可能性も高まります。ものの見方・考え方・感じ方も豊かになります。子供にとって、学級に心の居場所ができやすくなります。

 教師にとっても、複数で担任することで、一人の子供を多面的にとらえ、きめこまやかに見守ることができるようになります。広く受容し子供理解が深まります。学級事務や合同授業、不登校やいじめ対応、保護者対応等においても、教師間のルールなどやり方次第で、教育効果や負担軽減も期待できます。

 そのためにも、小学校での「固定一人学級担任」の意識を打破しなくてはなりません。35人以下の少人数学級であれば、小学校中学年以上で、「乗合正副学級担任制」や「複数学級担当制」、中学校での「2人(ツーハート)学級担任制」を提起します。各学校において、教職員構成や学級人数が異なりますので、それぞれの学校で、有効性と実効が想定されるならば、教職員の理解のもと、適宜取り入れてみてはどうでしょうか。

「授業の基本」「授業の質」             【教育方針】(その5)

教育長だより No5        2019.4.10
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。
    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その5)

2 新しい時代の学校教育を求めて
 朝から大粒の雨が降り、新年度になってはじめての雨の中の登校でした。小学校の新一年生は、大きなランドセルを背負い水筒をけさがけに傘を片手にしての登校、学校へたどりつくまでにエネルギーを使い果たしてしまいそうです。学校の子供玄関で担任の先生が笑顔で迎え気遣ってくださって一安心したことと思います。自転車通学の中学1年生も、ヘルメットをかぶりカッパを着てカバンをビニルでおおいいつもよりしっかりとゆわえて、顔面に冷たい雨を浴びながらの登校。迎えてくれる人はいませんが、しっかりと汗と雨をぬぐって、風邪をひかないようにしてほしいものです。さて、今日は、授業についてです。
「授業の基本」と「授業の質」の維持・向上ができる職場環境ですか?

⑶ 授業の質の担保
授業時間数の確保だけでなく、「授業の質」の担保が重要です。そのためには「授業の基本」が教師に備わっている必要があります。

「授業の基本」は、新任から3年目ぐらいのうちに、ベテラン教師の授業を参観したり、具体的に自分の授業をみてもらって指導を受けて身につけるものです。
子供たちの実態を把握し信頼関係を築いて授業に活かすための、教師の言葉掛けや目線の配り方、立ち位置やうなずき・切り返しの仕方、日常の生徒との接し方など、ささいなことかもしれませんが、授業を構成するには普段の生活や学級の雰囲気が重要です。ほかにも、構造的な板書の工夫やデジタル教材の使い方、チョークの持ち方や色チョークの使い方、字形や文字の大きさなど。他にも、身だしなみや言葉遣い、服務の在り方など、数多くの「不易」の部分の「基本」があります。
多くのベテラン教師が教壇を去り、若手や経験の浅い教師が増えてきました。校長先生はじめ経験豊かな先生方においては、ぜひ「授業の基本」をしっかりと伝授していただきたいと思います。

次に「授業の質」です。「教えたいこと」を「学びたいこと」に、「やらせたいこと」を「やりたいこと」にさせるためには、担当教師に、「教材」と「子供」への深い洞察力が必要です。子供にとって魅力ある充実した授業であるためには、教師の「授業力」と「子供理解力」に裏打ちされた、十分な教材研究に基づく準備が欠かせません。

特に、小学校では、原則、固定学級担任が全教科を担当します。教科以外にも、新しい時代に必要な「プログラミング教育」や「がん教育」など「○○教育」が数多く学校に求められています。英語教育もしなくてはなりません。授業準備には相当の時間を要します。

そこで打開策の一つとして、小学校の中学年以上での「得意教科担任制」を提起します。特定の単元、特定の教科など限られた部分からでも、各々の教師の持つ強みを発揮し、交換授業をすることで、担当教科が減り、教材研究も授業準備も充実します。子供にとって、「わかる楽しい授業」が増え、学びのモチベーションも高まります。教科以外の専門性の高い「〇〇教育」については地域人材の活用が効果的です。

「チーム学校」の力を授業に反映すべき時代です。一人一人の教師のもつ高い専門力・教育力を授業に活かしていくことが求められる時です。そうしないと、学校は、時代や社会の動きから取り残されてしまいます。AI時代にふさわしく「流行」を察知して意識を変えていく必要があります。

プラットフォームは大丈夫か              【教育方針】(その4)

教育長だより No4                              2019.4.9
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。
    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その4)

2 新しい時代の学校教育を求めて

授業実施のためのプラットフォームは大丈夫か? → 標準授業時間数の確保

総授業時間数も改訂前と比べると、小学校で418時間増えて5,785時間に、中学校では105時間増えて3,045時間になりました。学習指導要領の内容を学ぶに必要な標準授業時間数です。

この標準授業時間数の確保は、教育課程を編成するうえでの礎となるプラットフォームです。年間計画を立てる際に、まずは、各教科等で示されている標準時間数を確保する必要があります。

しかし、学校完全週5日制になって土曜授業がなくなり、その上、諸外国と比べても多く増えてきた祝祭日と振替休日があります。さらに、インフルエンザなどの感染症や台風襲来などによる学校休業日も近年避けて通れず、授業日数は減る一方です。

ちなみに、平成31年度(令和元年度)では、小学校1年生で授業日は年間の54パーセントで198日です。中学校3年生では、授業日は年間の50.5パーセントと約半分の185日です。このため、自治体によっては、授業日確保のため、夏休み期間を7〜10日間短縮するところもでてきました。

新学習指導要領において、中学校では、各学年とも年間1,015時間の授業時間数が標準となります。これまで週あたり28時間であったものが29時間になります。
中学3年生でいうと、平日の185日のうち、170日の平常授業日が確保されないと、標準授業時間の確保ができません。余すところは15日です。入学式・始業式、終業式、卒業式、修学旅行、体育大会、文化祭、私学高校入試、学力検査、中間テスト、期末テスト、避難訓練、奉仕活動、健康診断、体力テスト、各種生徒会活動、感染症や台風による休業日など、カウントしただけでも、15日をオーバーしてしまいます。この計算予測に妥当性があるとすると、各中学校においては、3年生の授業時間数確保においての説明ができるようにしておく必要があります。

では、授業時間確保のために、いくらエアコンが整備されたかといっても、登下校をふくめて、灼熱の真夏に授業日を確保するというのは、正論と言えるでしょうか。むしろ、中学3年生の卒業式後に1か月弱ある春休みの在り方を見直すことのほうが重要ではないでしょうか。中学校長の皆さん方には、早急に、前年踏襲にとらわれずに議論していただきたい。
 
教育委員会としては、2019年度中の経過を見つつ検討し、学校現場教職員や保護者の理解を図りながら、学校管理規則の見直しの検討を進めてまいります。

これを好む者は これを楽しむ者にしかず  【教育方針】(その3)

教育長だより No3                              2019.4.8
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。

    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その3)
 4日に中学校、5日に小学校の入学式・始業式が行われ、いよいよ平成の最後の1ヶ月、そして、令和元年のスタートです。両日とも晴れ渡った春の陽射しのなかで、桜花も花盛んな佳き日で、市内19小中学校の新しい年度の活動が始まりました。特に、小学校に入学する親子さんの表情には、まぶしいくらいに希望に胸ふくらませる輝きがありました。どうかこの子たちの学校生活がずっと楽しいものでありますようにと、心の中で祈らざるにはいられませんでした。

3 新学習指導要領への対応
「新しい時代」の学校教育の目標は、新学習指導要領において、「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」と示されています。この目標を、学校と社会が共有し、連携・協働しながら、「社会に開かれた教育課程」で実現していくのです。

⑴ 子供主体の「楽しい学校生活」づくり
何はともあれ、めざすは、子供が主体の「楽しい学校生活」づくりです。その礎は、集団での外遊びにあると考えます。鬼ごっこ、陣取り合戦など、一定のルールに従い、汗をかきながら砂にまみれながら遊ぶなかから、教師と子供、子供どうしの信頼関係や絆が育まれます。遊びが大切です。

こんな言葉を知っていますか。「これを知る者は、これを好む者にしかず。これを好む者は、これを楽しむ者にしかず。(論語 雍也)」という言葉です。「知ること」は「好むこと」に及びません。また「好むこと」は「楽しむこと」に及びません。すなわち、「知ること」は大切ですが、「好きになること」はもっと大事です。さらに、「好きになる」こと以上に「楽しむこと」が勝るという意味合いです。

子どもの学びにおいて、まずは「知ること」ですが、教師の人間性やさまざまな仕掛けにより「好きにさせること」ができれば学びに拍車がかかります。さらに、教師の専門性を発揮して、学びに拡がりと深まりができれば、子供は学習が「楽しく」なり、「主体的」に取り組むようになります。その際、子供の取組を認める親の言葉掛けも大きく影響するでしょう。ともあれ、子供たちが「楽しい学校生活」を送ることができる環境を整えることは、大人の責任です。

教師だけでなく子供や保護者・地域のみんながいっしょになって、「感動・創造・貢献の喜び」が味わえる魅力ある楽しい活動を構想します。これまでの固定概念や常識にとらわれない、新鮮なインパクトのある活動が、子供の心をゆさぶり、感動を引き起こします。

活動を通して、やりぬく力や共感する力、自尊感情や知的好奇心、コミュニケーション力といった、心や社会性にかかわる非認知能力が育まれます。学習指導要領の「学びに向かう力・人間性の涵養」です。教室の座学だけでなく、地域の人々とともに楽しい思い出に残る体験を重ねることで、学校への帰属意識や、地域への愛着も増していきます。

発想の糸口として、授業内容やスタイル、学校生活のメリハリ、良好な人間関係づくりの仕組み、ダイナミック・ドラマチックな活動、ゲーム感覚やチャレンジ精神で取り組める活動などがあります。アイデアあふれる多様な活動が、年間の学校生活の中に散りばめられていたら、子供たちは、わくわくした期待をもって登校することができます。

新しい革袋に入れる新しい酒は用意できたか 【教育方針】(その2)

教育長だより No2                              2019.4.5
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します。

    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その2)

2 新しい時代の学校教育を求めて
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」と言われます。高速通信5Gが実用化され、AIやeラーニング、デジタル教材など、学びの場は、学校という時空を超えて拡がりつつあります。情報にしろ、物流にしろ、これまでの発想を超越した社会がすぐそこまで来ています。生きる術が、従来の「読み書きそろばん」から「読み書きICT]の時代になってきているのです。そんな時代の訪れを間近に控えた私たちの学校の授業風景はどうでしょうか。

平成の時代において、戦後の学校教育の原点であった教育基本法と教育3法が改正され、学校完全週5日制が実施されました。学習指導要領も4度にわたり改訂されました。
平成の教育は、いわゆる「ゆとり教育」で始まり、教科学習内容が大幅削減されました。小学校で「生活科」や「総合的な学習の時間」が導入され、総授業時間数はこれまでの学校教育において最も少ない、小学校6年間で5,367時間、中学校3年間で2,940時間となりました。

それが、平成23年の学習指導要領改訂から、いわゆる「脱ゆとり教育」に方向転換し学習内容が大幅に増えました。小学校から英語教育が導入されプログラミング教育が始まります。教科書も分厚く大判になり、総授業時間数も改訂前と比べ、小学校で418時間、中学校で105時間増えました。

これまでの日本の学校教育の歴史を概観しますと、公教育に力を入れて投資し成果を上げてきました。米百俵の精神・明治の近代化、戦後の復興・高度成長、国内総生産(GDP)世界2位達成しかりです。資源の少ない日本においては、昔も今も人材こそが最大の資源です。公教育が人材を育み、それを国や地域が支え、国民が盛り上げてきました。

学校は、地域の活動拠点であり文化の発信源となってきました。地域住民の心の拠り所であり、心の統合の場所でした。子供をはじめ住民が一堂に会して共に活動することで、世代の交流が行われ、世代をつなぐリレーが成立していました。

しかし、時代の推移のなかで、学校の立ち位置も変わってきました。現在ある地域の「おらが学校」が、本当に地域にとって必要不可欠な「なくてはならない学校」「なくなってはならない学校」であるためには、地域全体で本気で支えていくことが肝要です。

新城市においては、市町村合併後、小学校の統合が進み、共育による新たな地域拠点づくりが進んでいます。学校は、ヨーロッパの「広場」の役割にも匹敵する、集まりやすく機能しやすい場所です。そこで地域住民が集う共育活動が拡がりつつあります。

これは、国の提唱する「学校を核とした地域づくり」という新しい時代の教育の姿でもあります。新城市では、地域自治区をもとに市民自治社会の実現に向けた活動も広がりつつあります。新城教育の原点とも言える新城教育憲章に明示したような共育活動が充実すれば、おのずと地域を愛し地域に貢献する心を持った人材が育まれます。故郷の発展や地域自治にとって大切なのは、この「精神的支柱」をもった人材です。

新しい時代の新しい革袋に盛る新しい酒が用意されているかが肝心です。

共育で 人をつなぎ 社会をひらく          【教育方針】(その1)

教育長だより No1                              2019.4.3
年度当初に当たり、本年の新城市「教育方針」についての説明を連載します、

    共育で 人をつなぎ 社会をひらく (その1)

1 令和元年に平成の世を振り返る 
       
新しい元号「令和(れいわ)」が公表されました。初めて国書である万葉集を典拠としています。令和の世が、子供たちにとって、平和で健やかな環境のなかで、賢く丈夫に成長できるように、大人の一人として努めていきたいものです。

さて、「平成」の世は、元号の意味するところの「内平らかに外成る(史記)」「地平らかに天成る(書経)」とは異なり、内外の人間界も、天地の自然界も、激変、激動、そして激震の時代でした。

「不易流行」「温故知新」という四字熟語があります。「不易」の価値や「温故」を探求する間もなく、ネット社会では「流行」が加速し「知新」を催促しているようです。スマホにAI、ドローンに自動走行車、IoTによるデジタル社会など、経済構造や生活スタイルが大きく変わろうとしています。今日のニュースでは、トヨタがハイブリッドを中心とする中核特許23,740件の特許を無償開放するということです。電気自動車など世界市場の変化のうねりに対応した大英断です。

一方、「天変地異」「自然災害」も、地震・噴火・台風・豪雨・熱波等が毎年のように、想定外の大きさで世界各地を襲っています。日本列島の平成になってからの大地震の分布を見ても、被害を被っていないのは、東南海地方だけです。それだけに、100数十年周期で訪れている南海トラフ巨大地震に対する備えが必要な時です。

そして、日本では超少子高齢・人口減少社会を迎えています。広報「ほのか」の出生紹介欄「こんにちは赤ちゃん」は、新城市の希望の光です。ちなみに、本年の小中学生人口密度は、1平方キロメートルあたり、新城地区23人 鳳来地区2人 作手地区1人です。小学生だけで計算すると、さらに少人数となります。どの地区においても、子供は大変に貴重な存在、「子宝」です。

新城市で育つ子供には、温暖な気候、変化に富んだ自然、人情豊かな人々、多彩な歴史文化等の恵まれた「新城の三宝」があります。この宝に目を向けた、新城ならではの体験を積むことで、人生100年時代を生きぬく力を備えた子供たちが育つものと考えます。

平成が幕を降ろそうとする今こそ、地域の明るい未来を展望すべく、地域住民こぞって、わが地域の子供や教育のことを考え、応援する時です。時代に即した共育が求められる時です。

青年の家便り 3・31

 今日31日(日)は、朝のうちはすっきりしない天気でしたが途中からよく晴れ、絶好の花見日和となしました。市外からみえた方は、花のきれいさや自然の豊かさをほめてくださいました。
 今年は、サクラはまだまだですが、順番に咲き始めていて、長くサクラが楽しめそうです。
 いこいの広場では、ドウダンの花が咲き始めました。季節の移り変わりを教えてくれるようです。
 本日で平成31年度が終わります。来年度も青年の家及びテニスコートの利用をお願いします。

   《第727稿:3/31》
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