最新更新日:2019/04/18
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新城市教育委員会共育12「ともに あいさつ あいことば」 4 月の共育あいことばは「あいさつ はきもの はい返事」です。

ジオパークとSDGs

教育長だより No8      2019.4.15
日本の「世界ジオパーク」を訪ねてみませんか?
〜10連休に「ジオパーク」を体感して新たなる活力を!〜

新年度も第3週に入りました。満開の桜が2週間近く続き、いまだに散り始めぐらいでしょうか。こんなことは最近では記憶がありません。その意味でも「令和元年の気象」が心配です。例えば、降雨不足で宇蓮ダムの貯水量は、現在21パーセントと非常に少なくなっています。水道水において、5パーセントの節水制限が出されています。蛇口をひねれば水が出るという便利さのなかでも、水の大切さを意識して節水を心がけたいものです。最悪の場合、砂漠化の進む地球において、昨年なみの熱波のなかで水不足に襲われるという事態も予測されないわけでもありません。

「自然の恵み」は偉大ですが、「自然の驚異」も人知を超えるものです。その意味で、私たちは、「自然を知り、自然に学ぶ」必要があると思います。NHKの「ブラタモリ」が好評を博し、プラックホールなど天体ニュースが話題になっています。しかし、近年では、高校で「地学」を学ぶ機会がほとんどありません。「地学」を専門とする教師も少なく、人間生活と直結する大地や気象や地震などについての基礎的知識は十分とは言えません。

それゆえ、ユネスコが認定する日本の「世界ジオパーク」9箇所と、「日本ジオパーク」35箇所を通して、「ジオ(=大地、地球)」を学び、保護・保全の活動とともに、教育や観光、防災などに活用し、持続可能な発展をめざすことが重要です。

国連のめざすSDGs(Sustainable Development Goals エスディージーズ 持続可能な開発目標)とリンクして考えることも、今日的なアプローチの仕方かと思います。国連では、17項目の達成目標をかかげ、これを達成するために、「経済成長、社会的包摂、環境保護」の3つの側面が不可欠としています。

「SDGs17項目」のうち、ジオに関係するものとして、以下の項目が考えられます。

「2 饑餓をゼロに」では、食料を生産する大地の地質や地形、気候や水の供給が必須です。日本で広がる田畑の非耕作化や鳥獣害への対策も、ジオの切り口から考えると、新たな発想が生まれるかもしれません。 
「3 すべての人に健康と福祉を」では、健康の維持・増進の面で、自然志向の高まるなかで、城址や合戦場跡などの歴史・文化とリンクしての散策やジオツアー、ジオに由来する特産物を材料とした料理などが考えられます。
「4 質の高い教育をみんなに」では、「新城の三宝」はじめ国指定天然記念物や名勝などジオ資源に恵まれた新城・東三河において、「ふるさとを学び・ふるさとを愛する心」を養ううえでも、ぜひ、日常の学校教育に、ジオの視点を取り入れることで、シンクグローバル アクトローカルな人材が育つものと考えます。
「7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」では、すでに新城市でも何箇所かで実施している小水力発電などにおいては、水系や水脈などジオの観点が必須です。また、風力や太陽光でも、地域の地形や気象の関与は欠かせません。
「8 働きがいも経済成長も」「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」では、ジオに関心の高い人を核にジオガイドを養成し、広く市民にジオ資源の価値を知らしめていき、「ふるさと愛」を高めたり、名勝や地質・岩石などジオにかかわるお土産品の開発、あるいは、ジオ観光資源や観光ルートの開発、ビジターセンター施設の整備などがあります。
「11 住み続けられるまちづくりを」では、自然と共存・共生していた高度成長期前の地域の在り方を見直し、古人の知恵を記録として残し、将来に活かすことが必要です。尾根や神社付近など木を切ってはならないとされていたところ、土砂や水が出て家を建ててはならないとされていたところ、伝説やいわれのある場所、川の淵や瀬、山の大岩の名前など、先人の知恵が残されたものが多くあります。防災・減災の面からも、それらをどう市民生活に生かすかは、ジオの知恵です。
「12 つくる責任 つかう責任」では、ジオサイトの価値を認識し、その保全を担保して、活用の方法を考えます。昔、田原市にあった石灰岩・鍾乳洞など、現在は無残な姿になっていますが、ジオ資源としては惜しいものでした。新城市でも、ダムや堰堤の水底に沈んだ、大野の黒淵付近の板敷きや宇蓮の穴滝などがあります。新たにジオサイトを認定したとき、将来にわたって持続可能な提示の仕方を考える必要がありますし、採石採砂などについても、ジオの視点は欠かせません。
「13 気候変動に具体的な対策を」では、各学校では防災対策で「半径300メートルの達人」になり、局地的豪雨などの異常気象や大地震への対応を考えます。また、日頃からの水不足や暑さ対策も重要です。平成から令和へと時代は移りますが、地球規模の大自然の地殻変動や異常気象の動きは、変わることなく続くことが予想されます。
「14 海の豊かさを守ろう」では、水源地でありかつ流域である新城市の森林資源が、三河湾のな海の豊かさを守っているとの自覚に立って、地域の森や山の資源保護に当たることが肝心です。      
「15 陸の豊かさも守ろう」でも、全国に拡がる山林や田畑の荒地化を未然に防ぐ活動の具体化が求められます。照葉樹林の拡大や、農林業の後継者の育成、一次産業とのかかわりを大切にする教育などが考えられます。

とり急ぎ、「ジオとSDGs17項目のかかわり」について、思いつくことを書き並べてみましたが、正直、あまりにも深い関係があることに驚きました。これからやってくる時代と社会を考えるときに、国連のSDGs17項目は欠かせませんので、「東三河ジオパーク構想」を進める上でも、ぜひ、しっかりと追究して、東三河広域がジオにおいて一体不二であることを実証してもらいたいものと考えます。

まもなく、前代未聞の「10連休」がやってきます。ぜひ、「ジオ」の観点で、時代や社会を考え、ぜひともジオパークを訪れていただきたく、今回から、しばらく自分が訪れたことのある日本のジオパークについて紹介していきます。これまで、No1〜No7まで記載してきた「教育方針説明」については、その後、引き続いて掲載してまいります。
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